2012年03月02日

恩師 中村先生7


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 卒業後、チームメイトの結婚式の度に中村先生とお会いする機会がありました。
先生も私も必ず披露宴ではお祝いの挨拶という役割がありました。
先生の挨拶は来賓の挨拶ですので披露宴の始まりでされますが、
友人代表挨拶は宴が盛り上がった辺りに設定されています。
私は挨拶という役割を終えるまで緊張でお酒も飲めず、楽しめません。
挨拶を終えた先生はそれを面白がって、私の隣に座って
どんどんお酒を勧めます。
披露宴でのお祝いの言葉は新郎の良い思い出を語り、褒め千切らなければ
なりませんが、先生にしこたま飲まされてただの酔っ払いになった私は
新郎との最悪な思い出ばかりを語ったことがあります。
会場は爆笑と苦笑いのない混ぜとなってしまいました。
中村先生はしてやったりとばかりにニタニタしています。

 卒業から10年後、私も縁があって結婚する事になりました。
もちろん中村先生からお祝いの言葉を頂きました。
披露宴では型通りのご挨拶でしたが2次会で先生は妻に言い聞かせていました。
「こいつは不思議な雰囲気を持っていて、周りに居ると何だか
暖かい気持ちになる。だからキャプテンにしたんだ」

初めて明かされた私を主将に指名した理由でした。
やはりラグビーの技術を見込んだのではありませんでした。
「こいつの周りには人が集まってくる。したがって飲み会に出る事も
多いだろう。帰って来る時間も遅くなるかもしれない。そんな時でも
叱らないで、よく間違わないで帰って来たねと優しく迎えてやって
欲しい」

先生は自分の願望を込めて妻に諭していました。
でも先生が言われた理由は思ってもみなかった事でした。
私は自分は冷徹な人間で、自分からは人の輪には入れない
へな猪口野郎だと常に自己嫌悪を抱いていたのです。
自分からはそんな負のオーラが出ているのではと悩んでもいました。
結果的に先生が私を主将に指名して頂いた事で
その後の生き方が大きく変わった事は否定できません。

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posted by アズキパパ at 10:05| Comment(6) | TrackBack(0) | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月01日

恩師 中村先生6


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今日は公立高校の卒業式。
遥か昔の事になりました。


 主将になっての最初の地区大会では簡単に優勝出来ました。
続く前県大会では優勝候補と一回戦で当たりました。
結果、空しくも惜敗。
私達のチームに足りないモノは身長と体重でした。
身長が160センチ前後のレギュラーが全体の3分の1を占めています。
一番背の高い人が172センチで渾名が『ジャマ(ジャンボ)』でした。
中村先生の口癖は
「柔道やレスリングのように体重別だったら、お前らは日本一だな」
でした。
 その後、私達が高校生最後の大会を迎えるまで
常に一回戦の相手は優勝候補高でした。
ですから、一回戦が常に事実上の決勝戦です。
そして、ことごとく惜敗。
大会もいよいよ全国高校ラグビー選手権県予選を残すのみ。
憧れの花園ラグビー場を目指す大会を残すのみとなりました。
私達ちびっこ軍団は1年をかけ、筋力と走力に磨きをかけて
最後の大会に臨みました。
大会前日の練習が終わったあと監督である中村先生に呼ばれました。
明日の秘策でも伝授されると思いきや、先生はニヤニヤしながら言いました。
「もし優勝したら俺はこう言う。優勝できたのは主将のキャプテンシーの
おかげです。素晴らしキャプテンです。するとお前は何と言う?」

私は即座にこう切り返しました。
「優勝できたのは全て監督のお陰です。中村先生がいたから
優勝出来ました」

大会の結果はワントライ差で敗れました。
前日の優勝インタビューの練習が良くなかったのかもしれません。


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posted by アズキパパ at 09:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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