2012年07月23日

イブの前足がぁ〜8


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 先生の「う〜ん、まずいなぁ」の言葉に
妻の心は張り裂けそうだったのではないのだろうか。
「どうなっているんですか?」
「添え木の角が皮膚に当たって、裂けちゃってますね」
「えぇぇ・・・」
「添え木をあてる前に包帯で包めば良かったですね」
妻は思わず「先に言えよ」とつぶやいた。
「ま、手術には問題がありませんから、今日の診察が終わったら始めます」
手術の後は一晩入院することになっていたので心を残しながら
一旦帰る事にした。
「では、明日迎えに来ますのでよろしくお願いします」
精一杯の平静な顔を繕って、先生に深々とお辞儀をして病院を後にした。
帰り道、イブの手術の事が頭から離れなかった。
ステンレスのプレートをビスで止める簡単な手術と言っていたが、
ビスで止めるにはドリルで下穴を開けるんだろうか・・・。
普段、仕事でも使っているドリルと同じなんだろうか・・・。
仕事で開ける穴は相手が鉄板や木材だが、
手術ではイブの骨にドリルを当てるんだ・・・。
痛くは無いのだろうか。
心配は次から次へと頭の中を駆け巡った。
車を運転しての帰り道であったが、何処をどう
運転して来たのか全く記憶が抜けていた。

 次の日の午前中、イブを迎えに再び妻は一人で
動物病院に車を走らせた。
待合室に入る前に、大きく息を吐いた。
「お早うございます。イブの様子はどうですか」
すると看護師さんがリードを引いてイブを連れて来た。
イブは妻を見ると嬉しそうに尻尾を振って近付いて来た。
手術した足にはギブスはしておらず、包帯が巻かれているだけだった。
「一週間後に抜糸しますから連れて来て下さい」
「何か気を付ける事はありませんか」
「本人的には痛い間は足を付いたりはしないと思うので
 特に気を付ける事はありません。若いので早くくっ付く筈ですよ」

この言葉を聞いて、少しだけ安心したが
果たして、骨が完全にくっ付くまで問題無く過ごせるか
一抹の不安は拭う事は出来なかった。

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posted by アズキパパ at 12:04| Comment(2) | TrackBack(0) | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月20日

イブの前足がぁ〜7


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 朝、早めにイブの小屋を覗いて見ると
3本足で座っていた。
「イブ、おいで」
呼んでみると、折れた足を浮かせながら
ヒョコヒョコ歩いて小屋から出て来た。
添え木の状態を確認すると、噛んだり引っ張ったりした形跡は無かった。
自分の身に大変な事が起こっていると自覚があるのだろうか。
座っている間も折れた脚は浮かせたままだった。
体のあちこちを触ってみても、熱があるような感じはない。
取りあえず炎症は起きていないと思いたかった。
ご飯をあげてみると、いつもと変わらない程度の食欲のようだ。
イブはお腹が少し弱く、時々下痢をした。
それで、水煮をしたキャベツをドッグフードに混ぜて食べさせていた。
キャベツが冷夏の影響で高騰した時は
私達は食べられなくても、イブだけは食べていた。
 散歩は当分の間お預けで、イブのストレスが増すのかと
心配をしていたが、折れた脚を地面に付くと痛いのだろう、
散歩に行きたがるそぶりは無かった。
しかし、排泄はしんどそうだった。
オシッコでもウンチでも後ろ足を曲げて前足でバランスを取る
態勢なので前足が1本しか使えないイブは、苦しそうだった。

 そして、ようやく手術の日を迎えた。
添え木を付けた際に不具合があって、変な角度で骨がくっ付き初めていないか、
折れた所から筋肉が腐って、添え木を外したら足がもげているんではないか等、
不安を上げれば切りがなかった。
私は仕事の都合があり手術には、妻が一人で連れて行った。
看護師さんの手を借りてイブを抱き上げ、診察台に乗せて
先生が包帯を解き、添え木を外した。
先生はその足を見るなり首を傾げた。
「ウ〜ン、まずいな」

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posted by アズキパパ at 16:46| Comment(8) | TrackBack(0) | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月16日

イブの前足がぁ〜6


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向日葵の似合う青空が欲しい

 妻がイブの折れた前足をグイッと引っ張ると
ギャン!という鳴き声でイブが跳ね起きようとした。
妻はとっさに体をイブの体に預けて押さえつけた。
「早くやって!早く!」
私はベニヤで作った添え木4枚を折れた個所を真ん中にして
囲むように包帯を巻き付けた。
巻きが緩いと添え木の意味は無いだろうし
キツイと血流が悪くなるだろうから
その加減に気を付けながら巻いていった。
「よし!終わった・・・」
「手を離していい?大丈夫?」
今、手を離して不具合がってやり直しで、
また折れた脚を引っ張るなんて事は二度としたくないのだろう。
「良いと思う」
イブから離れると、大きく息をしている。
ダラリと垂れた舌がコンパネの台に付いてしまっている。
相当痛かったんだろう。
時間は9時を回っていた。
イブを慎重に抱き上げ、コンパネの台から降ろした。
抱き上げたまま外の犬小屋の中にそっと降ろした。
横になったままでも水が飲めるように
水の入ったボウルを直ぐ近くに置いた。
「イブ、包帯を取っちゃ駄目だぞ。1週間我慢だ」
イブは首だけ起こして聞いている。
暫く様子を見ていたが、包帯に噛み付くような事は無い。
自分でも尋常ならぬ事が自らの体に起きていると思っているのだろう。
一息付いたら父親に預けた息子の事も心配になってきた。

翌朝、普段より早めに起きてイブの様子を見てみると・・・。

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posted by アズキパパ at 10:13| Comment(6) | TrackBack(0) | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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