2013年06月06日

アズキって何者?


人気ブログランキングへ
枇杷ゼリーらしい

 昨年の猛烈に暑かった夏の日に、外でアズキが騒いでいた。
工房の二階で作業をしていた手を止め、下に降りて行った。
作業服を着た人が二人、アズキの前に立っている。
一人は知っている人だったが、もう一人の方は存知あげない。
初対面のその方はアズキを見て
「この犬は何の雑種だ?」
と聞いてきた。
雑種って?
「ラブラドールだよ」
「ラブラドール?馬鹿な話をするな。どう見てもラブではない」
少しムッとしてきた。
「ちゃんと血統書もある
「そんなものは何とでも出来る。俺はラブのブリダーだから見ればわかる」
「えっ?血統書って偽造出来るのか?」
「やってはいけないけど、実は簡単に出来る。書類さえ整っていれば
 日本ケンネルは裏付け調査はしないもの」

「ウチは買ったのではないけど、ラブラドールと信じて買った人は腹立つな」
「どこから連れて来たんだ?」
「〇〇町の人・・・。名前ははっきり判らない」
「ああ、俺の近所のあいつだ。あいつはやるんだ、こんなイカサマを」
「日本ケンネルもいい加減なもんだな」
「厳格にするって言ってるけどな。この犬、耳は小さいし、胸や足先、顔に白い毛がある。
 黒ラブというの全部黒いんだよ」


 やっぱりそうか。前々から怪しいと思っていた。
アズキは油断すると耳が立っている事がある。
立たないまでも、半分立って、テリア犬みたいに半分から上が折れている事が多い。
白い毛があるのは、テレビで黒ラブが飼い主に死なれて一晩で真っ白になった話しを
聞いていたから、アズキも幼い頃に飼い主に死なれたから部分的に白くなったのかと
無理やり思いこんでいた。
そうか、そうだったのか。アズキはミックス犬だったのか。
だから不細工なんだ。でもね、アズキにとってはどうでも良い話しだよね。
アズキが黒ラブの純血種ではないと判ったことで、私の中に不思議な感情が芽生えた。
前からの疑念が晴れて、正真正銘の黒ラブもどきであることがはっきりした瞬間、
アズキが愛おしくて堪らなくなった。
30度を超える真夏なのに、ギュッと抱きしめた。
夕方に自宅に帰り、娘にこの事を伝えた。
「え〜、酷い事をするなぁ。でも、アズキはアズキだし」
アズキに対する愛は揺るがないようだ。

IMG_0298.JPG

にほんブログ村 犬ブログ ラブラドールへ
にほんブログ村





posted by アズキパパ at 11:07| Comment(12) | TrackBack(0) | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月05日

アズキの脱走物語 ラスト


人気ブログランキングへ

 「抜糸しますね」
看護師さんが言うので、待合室で待機することにした。
「ひゃ〜、手が痛かった」
学校の実習で習った通りにリードをしっかりと持っていたので
娘の手のひらは赤くなっていた。
10分後、アズキが看護師さんに連れられて戻ってきた。
「はい、抜糸が終わりました。特に診察もありませんから」
おやまぁ?抜糸だけなんだ・・・。
食欲は戻ったし、オシッコの色も普通になったし、前足は引きずらないし
もう薬も要らないんだ。
会計は300円だった。
抜糸だけだったからだろう。
先生の診察も無かったと言う事は問題も無いってことだと思う。
全快にはもう少しだろうが、後は時間が解決するのでしょう。
帰りの車の中でアズキは助手席の娘に頭を撫でられている。
「千葉でアズキの事故の事を聞いてびっくりしたでしょ」
「うん・・・、状況が解らなかったから」
「オッカアにはお前に連絡するなと言ったんだけどね」
「でも、後で知ったら厭だった」

 アズキの現在は完治したと言えると思う。
散歩ではリードをグイグイ引っ張るし、ご飯時の前では「メシ〜」と鳴く。
怪我をきっかけに散歩での引っ張り癖は無くなって欲しかった。

 アズキは血統書付きの黒のラブラドールリトリーバーだが
丁度1年位前にたまたま工房に寄った人がアズキを見て
「この犬、何の雑種??」
と言った。2013060409140002.jpg

にほんブログ村 犬ブログ ラブラドールへ
にほんブログ村



posted by アズキパパ at 11:38| Comment(4) | TrackBack(0) | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月04日

アズキの脱走物語 7


人気ブログランキングへ

 「アズキ、ただいま。具合どう?」
3月末にドッグトレーナーの勉強の為、千葉で一人暮らしを始めた娘が帰って来た。
ひと月ぶりの再開であったが、アズキは弱々しくも尻尾を振っている。
「思ったよりは元気だね」
アズキの状態は半歩位の歩みで回復に向かっていると感じられる。
散歩に行く意欲はあまり無いように見える。
アズキハウスに入る時も20センチ位の段差があるので一瞬躊躇いながらだ。
工房に毎日車に乗せて連れて行くが、いつもなら自分でヒョイと乗って
ピョン飛び降りるのだが、立ち往生をしている。
仕方が無いので抱っこをして乗降させている。
オシッコは相変わらず濃いオレンジ色。
これまでは、怒られても怒られてもリードをグイグイ引っ張るのであったが
ヨタヨタとゆっくりしか歩かない。
気を付けないと私が早くて、アズキが引っ張られている。

 薬が無くなる一週間後、娘に手伝って貰い
『たけくま動物病院』に再診に行く事にした。
寝ていてキャンと鳴く事が無くなり、オシッコの色も薄くなってきていた。
お腹の赤黒から黒が抜け始め、赤くなっていた。
轢かれたと思われる脇腹は触られるとまだ痛むようで、
抱き上げる時は気を使った。
 駐車場まで行くのに娘にリードを持たせた。
なんと、学校が始まってまだ1ヶ月なのに、リードの持ち方が違う。
「おっ、何だか凛々しいな」
「実習で勉強したんだよ。私、優秀な生徒なんだよ」
「そっか、是非首席で卒業してくれよ」
首席となれば、特待生で授業料が半額だなどと親の皮算用が働く・・・。
 病院に着いて待合室に入るといつものように騒ぎだす。
きっと診察室ではアズキが来たなと、感づかれただろう。
アズキはピカピカの床を泳ぐ位に回復している。
リードをグイグイと引っ張るのだが、この日はドッグトレーナーの卵が
リードを持っている。
いくら引っ張っても卵は微動だもしないで仁王立ちをしている。
「アズキちゃ〜ん、どうぞ」
呼ばれた。
2010112110020000.jpg
えへへ、怪我人なもんで・・・

にほんブログ村 犬ブログ ラブラドールへ
にほんブログ村



posted by アズキパパ at 10:01| Comment(6) | TrackBack(0) | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。