2013年09月04日

星野富弘さん 3


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 どれ位の時間を正座で上司の話しを聞いていたんだろうか。
人生論やここで辞める事の影響の話しを延々としてくれている。
一人の上司が部屋を出て行った。
(トイレだろうか)
暫くすると、その上司が帰って来た。
「今、君のお母さんに電話をしてきたよ」
一番、辛い状況がやってきた。
入社式に臨む為に最寄駅から電車に乗った時に
ホームには両親と姉が見送りに来ていた。
母は、電車が出発をする事を告げる音に
顔をくしゃくしゃにして一言、
「元気でね」と呟くように言った。
バックの内ポケットには近所や親戚がくれた餞別・・・
「お母さんは、出来る事なら説得をして留まらせて欲しい。
でも、どうしても駄目なら申し訳ないけど返して下さいと
言っていたよ。どうする?」
もう自分が居る資格のない会社だと決めてしまったのだ。
「すみません」
こう言って、畳に額を落とした。

 それから1時間後、私は荷物を纏めて会社が手配してくれた
秋田までの切符を持って、タクシーに乗り込んだ。
自分で決めた事なのに、敗北感で一杯だった。
名古屋駅から新幹線に乗ると、向かいには
化粧の派手なオバサンが座っていた。
オバサンはフレンドリーな方のようで、速射砲のように話し掛けて来る。
「こんな時期に旅行?いいわねぇ、若い人は自由で」
「・・・・」
一言も話しをする気にはなれない。
私は猛スピードで流れる外の風景の方向に目をやったきり
顔を正面には向けなかった。
それでもオバサンは勝手に喋り続けている。
私にとってはこの状況が悲しくて堪らなくなった。
無意識なまま涙が一筋流れた。
オバサンは、黙ってしまった。

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posted by アズキパパ at 11:21| Comment(2) | TrackBack(0) | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
餞別なんか貰ったり
ホームでの別れのシーン・・・
なんか・・・映画みたいのワンシーンみたい。
アズキパパさんも純情な青年時代があったんですねぇ・・・”=*^-^*=にこっ♪
Posted by はなママ at 2013年09月06日 08:00
はなママさん

今でも純情な中年です。
Posted by アズキパパ at 2013年09月12日 10:42
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